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web版:ラッパー宣言(仮)

ビートでバウンス 唇がダンス

日本のヒップホップ・アルバム・ベスト30(選・安東三/2017年版)

◇ミュージックマガジン6月号『日本のヒップホップ・アルバム・ベスト100』に参加。同時にgogonyanta氏の『リスナーが選ぶ日本のヒップホップ・アルバム・ベスト100』にも参加。ともにベスト30を選んで、同じランキングを提出した。 ミュージックマガジンの…

2016年日本語ラップベスト

◇昨年は諸事情から辞退させていただいたmiseさんのところの日本語ラップ年間ベスト。2016年は参加させていただいた。◇『2016 BEST act In 日本語ラップ(Selected by 安東三)』→http://blog.livedoor.jp/colvics/archives/52253560.html。 “国民的歌手”宇多田…

クリストファー・ノーラン『インターステラー』

◇クリストファー・ノーラン『インターステラー』。宇宙とタイムトラベルと親子。 ネタバレ前提で書きます。 『2001年宇宙の旅』との関連から書くと、「人智」の範囲を広げるという『インターステラー』の姿勢は、そのままHALとモノリスを合体させた人工知能…

「サンプリングとパクリは違うのか」について、何度でも考える。

◇Funky Drummer。 ◇サンプリングとパクリは、ある見方に立てば明確に区別されるし、また別の見方に立てば全然区別がつかないことになったりもする。なんとも穏当な結論だけれど、これらはつまり、サンプリングの定義というよりはむしろ、パクリという語の用…

web版:MOMENTインタビュー(アラザル掲載原稿より抜粋)

◇以下のインタビューは、アラザル本誌に掲載予定の『MOMENTインタビュー(仮題)』からの抜粋です。 3月17日、MOMENTのsoundcloud上に新曲『Fight Club』が突然アップされました(→http://soundcloud.com/swagcat-joon/fightclub-control-remix)。ここで彼…

宮崎駿『風立ちぬ』

◇『トゥ・ザ・ワンダー』が物語の外から吹く風を浴び続けているのだとしたら、『風立ちぬ』は物語の内側に風を起こし、外に向かって吹いていく。 動きの演出を完全にコントロールできるように思われがちなアニメーションは、しかしそこに風そのものを描くこ…

◇テレンス・マリック『トゥ・ザ・ワンダー』

◇音楽とモノローグのうえを、映像と音が次々と切り替わる映画だった。多分、この映画の音声だけを切り取っても、全然いける。 ところで、画面に映っているもののほとんどは動いている。もちろんこれは当然と言えば当然だけれど、『トゥ・ザ・ワンダー』に目…

2012年日本語ラップベスト

◇2012年は終わりの年らしい、というネタでPUNPEEとBACHLOGICが相見えてから3年。いまや彼らはシーンを両側から引っ張る二大プロデューサーになっているわけだけれど、さて、それはそうと今年は日本語ラップの大変な当たり年でもあった。そういえば2012年終…

SIMI LAB内紛に端を発するビーフ考

先日、similabの一件に菊地成孔が入ってきたらしい、ということを書いたけれど、菊地氏ご自身のブログで、そのことへの追記がなされていた。フックアップもしていただき、大変感謝(→http://www.kikuchinaruyoshi.net/2012/06/12/simi-lab%E3%81%AB%E5%AF%BE…

SIMI LAB内紛 QN vs. OMSB

◇similabの内紛ビーフ。ツイッター上で意味深なツイート(https://twitter.com/professorQN/status/204604923474755585)を残したかと思えば、数日経って突如としてサウンドクラウドでOMSBをdisり始めたQN(http://soundcloud.com/simi-lab/omsbeef-qn)。こ…

SALU『IN MY SHOES』

聴いてるうちに、これはラップ曲というよりヴォーカル曲と言った方がしっくりくるような気がしてくる。ラップは、自らの身体を強く感じながら歌われるものだと思うからだ。自己と他者の区別を取り払おうとする歌唱とは逆のアプローチ。 「字足らず字余りがグ…

ラップ論メモ5 大谷能生×大和田俊之『ヒップホップ・ブックカフェ』(http://snac.in/?p=1922)から

◇昨日は大谷能生×大和田俊之『ヒップホップ・ブックカフェ』というイベントへ(→http://snac.in/?p=1922)。最終的にはヒップホップの話は少なめだったけれど、アフロ・フューチャリズムという独特の時間概念を、デューク・エリントンの『A Drum is a Woman…

ラップ論メモ4

◇ラップのフロウについての菊地成孔氏の考察が面白い。もっとも、これは氏が以前から『憂鬱と官能を教えた学校』などでも言及しているリズムの訛りの問題で、特別目新しい更新があったわけではない。けれどもラップという日常口語に近い表現形式を例に取ると…

ラップ論メモ3

ヒップホップとラップは違う、ラップは単に歌唱法を指すに留まり、ヒップホップは文化全体の総称である、といった見解は、もう大分広まってきたんじゃないだろうか。この見解自体に全く異論はないが、するとラッパーというのは一体何なのだろうという疑問も…

zeebra vs.伊集院光

今更だけど、zeebraと伊集院光のビーフについて、ちょっと触れておきたい(→http://togetter.com/li/260648)。ヒップホップ側から読むと、ジブさんの態度には相当の疑問が残る。 何かについて必死になっている人間を嗤う態度について、ジブさんはそれを、出…

RauDef vs.zeebra

◇RauDefとzeebraのビーフは、なんとも馴れ合った感じで終わってしまって残念だった*1。そもそも、ビーフにおいて明確な勝敗が決するというのは結構難しく、強いて言えば、ラッパーがヘッズのプロップスをどのようにして集めて勝ちを得るか、ということになる…

SEEDA vs. verbal

ところで、かつてseedaとverbalがビーフに発展しそうでしなかったということがあった。返す返すも悔やまれる幻の対戦だけれども、この件について語るとしたポッドキャスト番組では、両者のdisの捉え方の違いが如実に顕われていた。 これは全くの推測だけれど…

ラップ論メモ2

メモ。語りは、普段使いの言葉を駆使しながら、ひとつの連なりとして持続することによって完結した時間をこの場に再現してみせる。そのとき僕らは、唇から放たれた声の音色、リズム、音の高低に意識的である。演説も歌も、本質的な違いはない。 メモ。全ての…

J・J・エイブラムス『SUPER8/スーパーエイト』

昨日は、会社帰りに待ち合わせて妻と映画。『super8』を観てきた。 『未知との遭遇』を観た直後だったせいもあるし、そうでなくとも実際、意図的にわかりやすく示している面もあるんだろうけれど、細かいシーンの端々から、確かに引き合いに出して語られてい…

ラップ論メモ1

いわゆる歴史の話を聞くと、なんだか自分と切り離された物語を見ているような気分になる、というのがまあ正直なところだろう。流れていく時間の一部を自分が担うというよりは、大文字として記録されるべきひとつの時間が流れていて、それはこの社会を築く主…

テレンス・マリック『ツリー・オブ・ライフ』

上映期間も終わりかけの時期に駆け込んだ。そのときはまだアラザル用原稿を書いている最中だったので、どうしてもそっちのテーマに惹きつけて観てしまう。つまりこれは、時間を自分のものとして掴む映画だ。 生命の起源を語る映像の連続は、一歩間違えればや…