web版:ラッパー宣言(仮)

ビートでバウンス 唇がダンス

◇ああそうだ。それから、古谷実の今後について書いておかないと。
 次の連載がそうなるかはわからないけれども、彼の持つイメージの世界をきちんとやって欲しいと思う。いしかわじゅん伊藤剛が着目している部分ですね。
 一応中二病の克服は『シガテラ』で終わってるし、それ以降の孤独みたいなものは『わにとかげぎす』で失敗してるし、今後はそこできちんと「私小説作家古谷実」から脱皮してもらえないかなって思ったりする。稲中の圧倒的なイメージの世界は、まだまだ未知数。
 親から虐待を受ける少年(思春期前)が、現実逃避として入り込むイメージの世界、みたいなものを僕は激しく希望する。