web版:ラッパー宣言(仮)

ビートでバウンス 唇がダンス

『パンチドランク・ラヴ』→『僕らは電気の原始人』

◇新宿オール明けです。
 17時から飲んで食べてって続けた後、0時をまわってから満腹のままラーメン二郎へ。そこではおいしくて思わず完食してしまったんだけど、問題はその後。アルコールとニンニクによる膨満感と睡魔の合わせ技によって朝までファミレスで瞳孔開きっぱなし。吐き気に次ぐ吐き気。町田の自宅で床につくまで、地獄のような時間を過ごす。『ラスベガスをやっつけろ』も顔負けの超バッドトリップ。
 でも今朝(といっても14時)は頭すっきりで元気溌剌。みなぎる食欲。ニンニクはやっぱスゲ。

◇童貞甘えてんじゃねえって思うのと同時に、童貞バカにすんじゃねえって思った昨晩〜今朝だったのでした。
 なんか童貞を見るとすぐに、「まずは相手の気持ちを思いやれなきゃいけないよね」って超上から目線で持論ふりかざすヤツいるけど、別に相手の気持ちを思いやることができても、それをしらじらしく思いやってますよ〜って態度をとる自分に耐えられないっていう人が沢山いるわけで、そういう人って自己PR苦手かもしんないけど、自己PRだけ得意なやつより全然信用できると思うよ。
 ま、かといっていつまでも高倉健じゃダメで、時と場合によってはめちゃくちゃPRできる人間になんなきゃいかんよね。

◇承認の再分配?初めて聞いた言葉で、まだ調べてないからあれですが、承認された人には余裕ができて、普通に誰かを承認できるようになるってのは元からある側面。だから承認って元々再分配されるものだと思うんだけど、今必要なのはそういう広く薄い承認の話じゃなくて、特定の他者による猛烈な承認を受けることなんじゃないかって。親と子といった血縁も根拠もない、赤の他人から濃く深く承認されること。
 しかも親が中二病患者だったりすることもある昨今、第一段階で承認をしくじったナチュラルボーン中二病もありうるわけで、ますます無条件の承認を特定の他者に対して施すことは重要だと思う。
 いや、つまり恋愛の話。
 「君を好きだ」ということの根拠をしめすのではなく、「ただそこにいるから」という無条件の前提をしめす。アルピニストが山を愛するごとく、汝の恋人を愛せってことねw

◇『パンチドランク・ラヴ』。女兄弟の母性ってのも母親の母性と似たような感じ。姉のひとりよがりな善意が、アダム・サンドラーの閉塞感を強めていく。彼の逃避がオルガンってのはまさに『檸檬』。
 檸檬が爆発したって日常に穴が空くわけじゃないのと同様、自動車事故という日常の裂け目からオルガンが現れたわけじゃない。でもわかってても僕らはそれを疎外感のよりどころとしてしまう。

◇badstuff『僕らは電気の原始人』。力の限り大声をあげる。力の限り暴れてみる。すると身体が暴走する精神に追いつかないことが本当によくわかる。閉塞感に耐え切れなくなって暴れても、突破口はどこにも見つからない。そこまでわかって初めて、この曲の歌詞がわかると思う。
 「突破口は思いもかけず君の足元に落ちてた」「計算機壊して出した答えが僕らの真実」