web版:ラッパー宣言(仮)

ビートでバウンス 唇がダンス

午後4時半。youtubeを見ていたら、西陽が差していた。

◇妻は朝からバイト。一人の時間がつまらない。

アラザル、自分の原稿『ラッパー宣言(第一回)』は終わった。正確には書き終わらなかったから連載形式に。けれども企画の方が…。落とそうと思って担当デザイナーに言うと、泣き言を許さない感じで容赦なく応援された。

◇一人の時間を持て余してyoutubeでゆらゆらしていたら、中野裕太という人を知った。

 僕の友人にもこんな「天才」がいる。自意識過剰だし、そういった面での嘘もあると思う。動機はおそらく「天才と思われたい」っていう情けないものだろうけれど、でもそれはきっかけに過ぎず、彼は本当に勉強をしていて、センスも悪くない。受験勉強には不向きかもしれないけれど、読解力と感性という意味では本当に頭がいいと思う。きちんと努力してその能力を鍛えてもいる。
 この中野裕太を解りにくくしてるのは、そういう自意識的な部分での「天才」自己演出と、本当の天才センスがごちゃごちゃにされてキャラになっているからかもしれない。おそらく芸能界に入ったりするのは、個人的な承認欲求を満たす上ではこれ以上なく適していると思うけれど、でも失敗してただの虚言癖キャラで終わったら、僕は嫌だなと思う。

◇これから町田に行く。結婚して八王子に来てから疎遠になってしまった「いつもの仲間」と飲む予定。

◇『月刊feature』という今はない雑誌に、阿部和重小山田圭吾古谷実の鼎談が掲載されていたらしい。今血眼になって探し中。