web版:ラッパー宣言(仮)

ビートでバウンス 唇がダンス

2008-01-01から1年間の記事一覧

作品・・・

◇って何?◇とりあえず僕がイイ作品だなって思うときって、作品の外部を呼び込むことに成功してるときのような気がする。perfumeの振り付けやトラボルタのダンス然り*1、舞城*2然り。あるいはお笑いとかもそうかも。 自意識の取り扱いもそうで、自意識はどん…

批評・・・

◇って何?◇メッセージ性みたいなものは、作品の強度を支える作家側のモチベーションでしかないと思うんで、とりあえず批評の場においてそのメッセージを読み解くことは大事だけれど、そこだけ書くのはつまらないし、「だから?」みたいな話になってしまう。◇…

女子と男子と童貞で

◇文化系女子(童貞女子)論の最前線と言っていいと思う→http://d.hatena.ne.jp/gohanzora/20081210。とある文化系女子による映画版『俺たちに明日はないッス』評。◇このエントリで示されている大切な視点は、「やっぱりどう考えても童貞女子って変な言葉」っ…

skypeしながら考えたことのメモ

◇遅ればせながらその存在をはじめて知った『ikzologic』。N氏、こんなにイイもの教えてくれてありがとう!! 。 「ここを否定してどこかへの憧れを膨らます」っていう曲が、「どこいったってなんもない」という曲に見事に変化していて、えらく感動した。吉幾…

命令口調が嫌い/「絶対であらざるをえない自分」と「自分の絶対化」

◇遅ればせながらはまってるPerfumeですが、PVを日がなぼんやり見ながら思うのは、彼女達にわかりやすい性欲がわかないっていうことです。わかりやすいっていうのはPerfumeの誰かと「セックスしたい」とか、もっとソフトにしても「手をつなぎたい」とか、「告…

(ロールちゃんとかPerfumeとか宇野常寛とかアラザルとかについて)雑記

◇山崎製パンから出てる『ロールちゃん』(http://www.yamazakipan.co.jp/roll-chan/index.html)。このブログでも大分前に書いた記憶があるけど、今もまだ熱が冷めない。キャラが自分の中でものすごく広がって、自分の手で動かしたくなる衝動に駆られる。多…

松本人志の笑いについてのメモ

◇松本人志の「充電」発言があったとか。なんとなく松本人志の笑いに対する行動・姿勢を走り書き。◇批評家の褒める作品が一般的にはあまり評価されないという問題が起こりがちな批評行為。松本人志はテレビを通して鑑賞者の批評能力も同時に高めてきた。例え…

『ヒメアノ〜ル』と『俺たちに明日はないッス』メモ。

◇『ヒメアノ〜ル』(古谷実)1巻。単行本で読み直してみると、連載では見えなかったものが段々見えてくる。というのも、もしかしたらこの作品には『ヒミズ』と『シガテラ』の両方が対置されていて、お互いが交錯するかもしれないって。 森田君の絶対(運命…

『僕達の失敗学』個人的な感想メモ

◇ゲーム的な選択肢もそうだけど、ひとつのストーリーを見る見方が流れの中で変わってくるっていう話が出て欲しかったな。 てか、正直僕はあんまり選択肢を選んできた自覚はない。選択肢「ぽいもの」は無数にあったけど、そこは僕が道を選び取ったともいえる…

ぐるりびとマス決EPメモ

◇新百合映画祭にて『ぐるりのこと』。リリーフランキーの演技が沁みた。てか、演技っていうより素に近い気がする。自分自身を役の中にきちんと投影させるってーか体重乗せる感じ。反対に木村多江の不器用な演技も、不器用な女性っぽい感じになっててバランス…

とりいそぎ

◇諸星大二郎がモーニングに!! 『西遊妖猿伝』が次の次の号から始まるそうな。諸星大二郎作品を連載で追うのははじめて。次週は浦沢直樹が新連載だそうです。モーニングすごいな・・・。 諸星大二郎が中国の古典に題材をとるときって、ひとりの登場人物を字…

最近妙に眠いのは、現実逃避したいから・・・??

◇やっとこさエンジンかかってきた就職活動。企業の方もこの時期になると自動的に絞れてきて、選択肢が大幅に狭まってくる。自分で決められないから誰かに決めてもらうっていう原理が働いています。◇それにしてもこれ(http://expoexpo.exblog.jp/8686106/)…

就活/『ヒメアノ〜ル』

◇ひさびさの面接だった。16時半からだったんだけど、朝起きてからずーっとキンチョーしっぱなし。なぜか僕はキンチョーするとあくびが出るという性質があって、なんとなく朦朧としたまま日比谷へw。 面接が始まって話し出すと目が覚めてくるってのが普段の…

卒業/ゲラチェック(汗)

◇とりあえず大学は卒業決定。思わぬ科目を落としていたけれど、まあ卒業には問題なかったです。◇映画版『真夜中の弥次さん喜多さん』。原作をきちんと自分なりに解釈してる出来で、こうやってきちんとやるからこそ映画化の意味があると思った。 ただその上で…

童貞の残り香

◇バイト中いつも見かける人。23時から終電くらいまで、改札を出てまっすぐベンチに向かい、小脇に抱えた雑誌を全て読み干してから帰る。40代半ばくらいの男性なんだけど、僕は勝手に、ウチに帰ると夫であり父であり、仕事場では一会社員でありって感じで、こ…

脱稿/□□□や〜ば〜い〜

◇一個原稿書き終えて、あとは寝かして読み返して整える感じ。やれやれ。さて、アラザル用の原稿はどうしましょ。◇就職活動も9月になってまたぼちぼちと始められそう。果たして僕は正社員になれるのでしょうか。◇クチロロが9月に新作だって!! てかこれヤ…

近況/『サマーバケーションEP』メモ

◇昼夜逆転も一気に直して、こないだから朝7時起きが続いている。奇跡に近い。◇そうそう。みなさんに以前お願いした件。sさんが国会図書館でモーニングをコピーしてくださったので、無事『マリさん』(読みきり)は手に入りました。sさんはじめ皆様、ご協力…

脱稿/お願いがあります。

◇こないだ言ってたLifeについての原稿を書き終える。ふう。遅れてすんませんでした!! 『方法としての体育会系』の最後、黒幕が孤立してしまってカワイソウだったので、言いたかったであろうことを僕なりに汲み取って書いたつもり。黒幕は真のマッチョイズ…

僕の身の周りについて。

◇気がついたのだけど、僕はLifeをひとつの青春小説として聴いている。主人公はcharlie。サブパーソナリティやゲストなどの登場人物と会話をしながら、ひとつひとつ大切なものを学んでいくっていうw。 個人的にはcharlieの童貞っぷりが最高に好き。「世界は…

過去と未来とカタルシスに関する未推敲のメモ。

◇いずれちゃんと書き直しますけど、書きなぐります。◇『マグノリア』。日本の小学校教育を受けた人が観たら、ほとんどの人が『はれときどきぶた』を思い出すはず。ネットで色々検索したら、『出エジプト記』と大雨を表す南部の慣用表現になぞらえてあるらし…

ラジオを話題にしたミニコミに参加します

◇『僕のラジオに手を出すな!』というブログを運営していらっしゃるMasaruSさんからお誘いを受け、僕も執筆することになりました。 なるべく多くの人に執筆してもらいたいそうなので、僕からもちょっとこの場で宣伝させていただきます→http://radio-critique…

『パンチドランク・ラヴ』→『僕らは電気の原始人』

◇新宿オール明けです。 17時から飲んで食べてって続けた後、0時をまわってから満腹のままラーメン二郎へ。そこではおいしくて思わず完食してしまったんだけど、問題はその後。アルコールとニンニクによる膨満感と睡魔の合わせ技によって朝までファミレスで…

少女の成長譚は、少年の成長譚になる。

◇『時をかける少女』。娘が出来たら絶対に観せる。そして息子にも観せる。◇土佐有明さんが『土佐有明WORKS』http://d.hatena.ne.jp/ariaketosa/20090630(通称:土佐本)に異常なテンションで書いていたので(スンマセンw)、どんなもんだろうと思って観て…

結局、ソフィア・コッポラは童貞を卒業できたの?よくわからないんですけど・・・

◇あ、ソフィア・コッポラが女性だっていうの知ってますからね。◇『ヴァージン・スーサイズ』と『ロスト・イン・トランスレーション』。両方とも閉塞感の作品て感じがする。前者は小さな町で一挙手一投足注目される美人姉妹のお話で、後者は匿名の街東京で「…

最近観たもの読んだもの/夏だしね

◇古谷実『ヒメアノ〜ル』。もしもこの作品が自伝的な要素を離れたドラマを作ろうとしてるのなら、今までの読者を一回断ち切った方がいいのかもしれない。ってちょっと思った。例えばモーニングに移るとかね。担当も替えて、新たにフィクション作家としての古…

童貞と処女は違うよ〜

◇ってはなし。どっちも単にセックスの経験があるか否かっていうんじゃなくて、もっと精神的な話なんですけれども。◇童貞と処女の違いは、自己と他者の間に明確な線引きがあるか否か。童貞は線引きした上で自己の中にとどまろうとする。処女はそもそも線引き…

女子にも童貞はいる/他

◇っていう当たり前のことを考えた。 『百万円と苦虫女』を観てきました→http://nigamushi.com/◇童貞の男の子は、「引っ込み思案な僕をわかってくれて、お互い不器用なんだけどでも彼女は僕よりちょっとだけ積極的。そんな女の子、どっかにいないかなあ・・・…

僕らの好きな女子(書き途中)

◇相変わらずこないだのLife(方法としての体育会系http://www.tbsradio.jp/life/2008/07/part5_8.html)の話。◇前提を疑うことができるか否かは文化系か体育会系かというよりも、オリジナルかワナビーかという問題なんじゃないかって風なことを前書いた。 多…

孤独の全能感を信じ切れるか

◇Lifeの秋葉原の回(http://www.tbsradio.jp/life/2008/06/622part5.html)で、柳瀬さんが「ブチ切れた」ところを聞き返した。こういう形で話を相対化して、新たな視点を付け加える技術、ものすごい。 インターネットで普遍的な問題が固有化されるってのは、…

『義男の青春・別離』/反省点のメモ

◇つげ義春の作品集が、文庫本で3冊ほど(新潮文庫より)出てるんだけど、そのうちの『義男の青春・別離』というのが、僕が一番大切にしてるヤツ。やっぱり表題作にもなっているような、自伝的要素の強い(と思われる)作品がひときわ印象に残るわけだけれど…