web版:ラッパー宣言(仮)

ビートでバウンス 唇がダンス

童貞と処女は違うよ〜

◇ってはなし。どっちも単にセックスの経験があるか否かっていうんじゃなくて、もっと精神的な話なんですけれども。

◇童貞と処女の違いは、自己と他者の間に明確な線引きがあるか否か。童貞は線引きした上で自己の中にとどまろうとする。処女はそもそも線引きすらしていなくて、無邪気に世界を遊ぶ。
 例えば殺人を例に挙げると、童貞的殺人は、実は自己と他者の違いを知っていて、世界が自己の中に含まれるものではないっていう不安から引き起こされるような。『檸檬』とか。処女はそんな不安を基本的には持ってないから、わざわざ殺すことを目的にすることがない。遊びの過程で殺したり、遊ばせてくれない現実に駄々こねて殺したりっていうことになる。『乙女の祈り』とか→http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD10977/story.html
 ま、これらは殺人における童貞っぽさと処女っぽさを言っただけで、別に全ての童貞と処女は殺人を犯すとかって言いたいわけじゃないっすよw。わかってると思うけど。

◇処女って、すんごく強靭なものだと思う*1んですが、ていうか、処女ってどうやって捨てるの?もしかしたら、処女捨てるときって母になるときじゃないかって気がするんだけど・・・。

◇文化系=童貞って結構合ってると思う→http://www.tbsradio.jp/life/2008/07/part5_8.html
 例えば前回のエントリにコメントしてくださったid:gohanzoraさんのブログから引用するけど、

呼称女子=故障女子=自称女子=自傷女子は結局=かわいいと信じてやまないんです。ギャルと彼女たちは私の中で一緒です。ギャル以上に悔しいのは、同属だと思っていれない事実なんです。

なんて、完全に男性の視線からの「かわいい」は蚊帳の外じゃんw。ギャルとも同属だと思っていられない時点で、女子視点どころか完全に自分視点の「かわいい」を基準にしてるような・・・。これって童貞じゃないのかなって思うんですけれども。

◇自分を好きになる異性が現れて悩むのは童貞の特徴。童貞男子は「好き」って言われて「どこが?」って答える。「全部」って言われて「んなわけないだろう」って思うし、じゃあ逆に具体的に「〜〜なところが好き」って言われたら「じゃあそれが俺である必要はないじゃないか」ってなる。超めんどくさいw。上のやりとりの「好き」を「かわいい」に置き換えると童貞女子の話になる。
 つまり、童貞が逃げてるのって、交換不可能な自分の全てだったりするんじゃないかってつくづく思う。世界の中で唯一の存在になりたいとか言いながら、唯一っぽくなってる人の真似をするだけっていう。なぜなら交換不可能な自分のことを好きにはなれないから。結局媚びながら生きるわけで、やっぱり世界に対して媚びたりしない処女には勝てないわけだ。

◇その辺の逡巡が、オトナな人の目から見たらカワイイねほほえましいねってなるんだと思うんだけど、僕はそういうオトナ視点って嫌いで、仮に万が一そう思ったとしてもオトナ視点の発言をする神経は持ち合わせていない。だからあえて書く。
 「だから文化系女子はイヤなんだ」改め「だから童貞はイヤなんだ」。

◇ま、自分をまず否定することって重要だし、恋人からの「君はそのままでいいんだよ」って言い分にうっとりしまくって自意識を暴走させるなんて醜い真似は見てらんないけど、でも、あえていうと「君はそのままでいいんだよ」って言ってくれる一人の人間にのみとことん媚びて、そのほかには一切媚びないっていう方法は、わりかしいいんじゃないかって思ってる。ま、「世界に嫌われたっていい!あなたに好かれたい!」って話しになって、暴走させるとヤバイんですがねw。でも、きちんと社会の一員として生きる「あなた」を社会の一員として好きになれば、自己完結を繰り返す童貞スパイラルから抜けられるんじゃないんすかね?

◇あ、途中から僕の話になってますからw。それからgohanzoraさんのブログ、めちゃくちゃ面白いと同時にめちゃくちゃ恐ろしいので、童貞男子は見ないようにw。

*1:そういえば、アイアン・メイデンて居ますが、あれどういう経緯であんな名前になったの?あんまり処女っぽくないような気がしますけれど